漁師日記〜父島①〜

以下の日記は僕が父島で漁師をしていた時につけていた日記です。 せっかくなのでここで紹介します。 その時の状況を後に思い出せるように書いてあるため、無駄に細かい描写が長々と続くことがあります。

これから昼食。父島の飯は美味しかった。高いけど。

僕は”お酒の断り方”について悩んでいたようです。

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車に乗る。僕がお世話になる親方の他に、二人の男性が乗っていた。

「この人たちは他船の人」

「21歳?」

「はい」

「若いねぇ」

「その麦わら帽子、どこで手に入れたの?」

僕は麦わら帽子をかぶっていた。似合わなかったらしくこの後にしばしば笑われた。

「近所のホームセンターです」

「そうか。沖にいくと暑いからさぁ、麦わらあるといいんだよね」

5分もたたないうちに、飲食店へ到着。顔なじみの店らしい。

「ええと、どこの大学に行ってるって?」

「****大学です」

「なに勉強してるの?」

「***です。***の***とかを目指している人がいきます」

「へぇ。お前、知ってた?」

お前。と言われた男性は、僕の乗る船とは違う船の”乗り子”で、歳は31歳だという。見た目はとても若く、とても31には見えない。むしろ、タメくらいにも見える。七月で漁師歴ほぼ一年になるそうだ。

「はい。知ってます」

知ってんのかよ!と内心びびる。

「超頭良いっすよ」

「へぇ」

「いやいや…そんなんじゃないですよ本当に」

謙遜ではない。そんなんじゃないんですマジで。

「彼女は?」

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「います」

「どれくらいになるの?」

「五年です(ややドヤ気味)」

「すげーな」

「どこに住んでるの?」

「東京です」

「東京たって色々あるでしょ」

「**です」

「俺、高校まで**にいたぜ。でお前は**だっけ?(はい。)」

「そうなんですか?ってことは、父島生まれの人はあんまりいないんですか?」

「漁師って言っても、ほとんど皆よそ者なんだぜ?全国から集まってる。島出身の人は…さんと、…さんと、まぁ少ないな。」

それから、僕の分からない話題が頭の上を飛び交う。

新入りに質問を投げかけるのは礼儀だと思う。特に興味はないけど、一応質問をするのは先輩としての唯一の礼儀だ。そして、礼儀というのは一度済めばなおざりにされる。

つまりどういう事かというと、この後に僕は話しかけられることはなかった。

食べたメニュー。

・カツオの刺身 20130402193630f21 ・冷奴 ・ゴーヤチャンプル ・鶏肉の塩麹焼き [adSense] ・ソーメン

・冷麦

どれも量が多かった。この頃僕は小食だったので、あまり食べられなくて苦しんでいると、見かねた親方が

「丘にいるうちに食べねえとダメだぞ。遠慮するな。」

と言われた。こういうとき、無理をして食べるべきなのか、それとも正直に食べれないと言うべきなのか僕はいつも迷う。

ガタイがいいので、「小食です」という台詞に説得力がないから話をややこしくする。今回は無理をして食べる事にした。

迷う、といえばこんなことがあった。

「ビール。飲む?」

と聞かれたのだ。

僕はビールはあまり好きじゃない。が、飲めなくもない。飲んでも、飲まなくても、どっちでもいい。

だからこそ迷う。はたして、この人は僕に酒を飲んでほしいのか、そうでないのか。

飲みの席で酒を飲まないと気分を悪くする人がいる。

逆に、金がかかるので飲ませたくないけど一応「飲む?」と聞く人もいる。

代金は年長者持ちなので、飲んだ分は僕が払う訳ではない。あんまり長く考えても変なので急いで頭を巡らせる。考えがまとまる前に制限時間終了。よくわからない答えをする事になる。

「僕、ビール飲めないんです。」

「そうなんだ?」

「焼酎は飲めるんですけど、」

「えっ(´д`)」

あれ?その目はなに?あ。これだと「焼酎が飲みたいです」に聞こえてしまうのか!日本語難しい。

数分後、僕の目の前には水割りのいいちこが来る事になる。昼だと言うのに。

(大分むぎ焼酎・二階堂)

二階堂かよ…

(いいちこのCMはダサいので)

次→漁師日記〜父島②〜

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